『都市の輪郭』/ 柚子様 シナリオ感想

主役PC:スカイ

相方PC:アル

 

※一部台詞を想像で追加しています。きっとうちのPCはこんな気持ちだったんじゃないかなと。

 まだ冒頭ですがこの段階で既にホワァーーーーーーーーッッッ!!!!! となっておりました(深刻な語彙力の低下)。「自分にとってリューンとは何か」、主役PCの方は選択肢以外には台詞が無いこともあって、その答えを言葉に乗せるまでに何を思ったのかな、と想像が滾る場面でした。対する相方の答えはとても曖昧で朧気でしたが、その答えにも様々な解釈の余地があって一層想像が滾ります……!

 

 文章、背景、BGM、台詞回しなどなど……どれも綺麗で美しく、進めていくたびにどんどんシナリオに惹かれていきました。探索で明かされるダンジョンの部屋名が好きすぎてツラいです……どれだけ想像力を掻き立てさせるおつもりですか……!「故郷に咲く花を懐かしんだ部屋」……一発目から既に好きです……!

 どれもステキで選びがたいですが、個人的なイチオシは「始まりの楔を打った工場」です。

 

 先人たちの意図を理解しないうちに装置を使ったことへの罪……最後の主役PCと相方PCの会話で出てきた言葉が胸に刺さりました。街を守るための手段としては合理的かつ最善手だけど、果たしてそれがあの装置に本来望まれた働きだったのか。PCたちはともかく、私自身は割と軽いノリで「使えるもんは使っていこうぜ!」と言ってしまうタイプなのですが、それが先人たちの思いを踏みにじってしまうこともあるのかもしれないな……と思いました。

 この辺りは考え出すとキリが無さそうですが、1つ言えることがあるとすれば、こうしてスープを啜りながらそんなことを考えられるのは幸せなことである、ということだと思います。リューンが滅んでいたら絶対それどころじゃないので。頑張ったねスカイ。後でいっぱいリューン巡りしような。

 

 自分にとってそれまでただ何となく「PCたちの拠点」となっていたリューンという街を、改めて見つめる良い機会になったのではないかと思います。積もる思いは多々ありますが、とりあえず、この後久し振りに「交易都市リューン」に向かってみようと思います。